こんにちは。お元気ですか。
アラフィフ、アラ還、御用達
でもアラサー、アラフォーもいらっしゃいませ
100人全員に好かれたかったアナタが本当の自分を取り戻す
そんな人生を送っていただきたい明石の心理カウンセラー
マチコです。
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寅さん?
タイトルで「寅さんもじってる?」って思っていたけど、ドキュメンタリー系であってセラピーとケアのはざまでゆらゆら悩める著者の立ち位置や心情が描かれていて、引き込まれるように読みました。面白かった。表現が賢いけどゆるくていいなぁ。
この著者は公認心理師であり臨床心理士で、臨床心理に研究を重ねてきた人。
この肩書を持つ人って少なくないと思われます。
心理学をちょこっとかじってる人間からしたら夢のような資格。
ぶっちゃけ、いま高校3年生ならその道に進みますわ、絶対。
好きなことを研究する立場って羨ましい。それでお給料もらえるならなおさら。
と、人のビジョンをうらやんでいても仕方ないので、今できることにベストを尽くします!(キッパリ!)
よかったところ
で、この本、何が良かったかって言いますと・・・
本当に起こった出来事に感情をのせて書き連ねているんだろうけど、心理職や福祉職を目指す人間の指標になる。
セラピーの世界だけで生きていく場合も、ケアの世界だけで生きていく場合も、どちらも経験することでより理解が深まっていくんだな、、、と思えて。
主人公心理士は、やっとのことで最果ての沖縄で精神科デイケア施設での職を得たものの、そのデイケア施設で「とりあえず座っといて」と言われることから苦悩が始まります。
大学院で研究してきた心理士が、セラピーではなく、ケアという仕事で翻弄するが、施設の職員やメンバーさんとの日々を過ごし、考え抜いていくことで「ただ居るだけ」の価値を見出していく物語。
そこに「居る」という価値の探求と、そこからのデイケアが収容所化するブラックな考察まで・・・
この先、自分がどういう方向に進んでいくのか不確定ながら、どの道に行こうともやっていける!という謎の勇気が湧いてきました。
それは、きれいごとだけを描いているからではなく、かと言って、暗くて辛いことばかりを誇張しているわけでもないから。
心を病んでいるクライアントさんに日々接することは、ケアしているようで実はケアされている。
ケアとセラピーについての価値を突き詰めて考え抜いて書かれたこの著書。
実際に一緒に過ごしたデイケアの職員やメンバーさん達との感動の友情物語であり、未来に夢をもたらしてくれる素敵な本でした。
ご本人の解説がまたいいんだな~
*著者より
「この本は僕の青春物語です。夢見る青年が現実と出会って、完膚なきまでに打ちのめされるお話だからです。そのほろ苦い、いや苦杯を一気飲みするようなきつい敗北を経て、僕は友情と知を得ました。ですから、沖縄のデイケアで人生の一時期を共に生きた人々の物語、そしてケアとセラピーという心の援助をめぐる中核的問題についての僕なりの答えが、この本です」――東畑開人
さー、がんばろ!
さらに心理学学んで、教科書読んでレポート書いて、資格とって夢につなげよ~^^
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